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3.11 自然の驚異を思い知らされた あの日
突然襲ってきた震災の牙
近々、地震が来るのは解っていた。
想像を超えた巨大な地震に呆然とした。
怖かった。生きていて良かった。
感情が交錯しながら立ちすくんだ。
ひび割れた道路、飛び散ったガラス。
電気は止まり、水道は出ない。
雪が舞う中、夜明けを待つしかなかった。
命の尊さを感じた日
避難警報は聞こえた。まさか、本当に、津波が襲って来るとは思わなかった。
水の壁が押し寄せて、家も車もすべて飲み込まれた。回りが、まるで川のような景色。
電話が繋がらない。無事だっただろうか。不安の中、電話をかけ続けるしかなかった。
日暮れとともに、気温が下がった。暗闇の中、みんなの無事を信じて一夜を過ごした。
のどが渇いた。お腹も減ってきた。水も食べ物も無かった。
助けられた時は、涙が止まらなかった。生きていることに感謝、感謝、感謝、・・・。
名取市・震災復興伝承館、震災遺構・仙台市荒浜小学校
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